円安対策 2022 9 17
急激に進む円安に対しては、
為替介入があるのではないかと言われますが、
日本単独で介入しても効果はないでしょう。
外国為替市場の規模は、
100兆円以上と言われるからです。
このような規模では、
日米欧の協調介入が必要ですが、
今は協調介入する気運はないでしょう。
円安対策として効果的なのは、
日本銀行がアメリカのように
利上げをすればよいのです。
日本の金利はゼロに近くて、
アメリカの金利は3%だとすると、
日本で資金を調達して、
アメリカで資金運用する動きがあるかもしれません。
この場合は、調達した円をドルに換えるので、
円安ドル高になります。
一番懸念されるのは、
巨額の貯金を持つ家計が動き出すことです。
日本で貯金するより、
アメリカ国債を買ったほうが、
利回りがよいと判断すると、
巨額の資金が動くでしょう。
こうなると円安に大きく動く可能性があります。
日本国内から資金流出を防ぐためにも、
利上げは必要でしょう。